NTTドコモは,FOMA端末「7シリーズ」の新製品6機種を発表した。「コンセプトを重視する」(同社広報)7シリーズの夏モデルには,他業種のデザイナーを起用した端末や,FOMA端末として最薄の端末など,スタイリッシュな製品が揃った。

 NEC製の「N702iS」には加速度センサを搭載した。筐体を振って目覚まし時計を止めたり,筐体を傾けて赤外線通信で電話番号やメール・アドレスを交換するなどの操作が可能だ。待受画面にも筐体の傾きに合わせて液体のゆらぎを表現するなど,センサを生かした仕掛けを盛り込んだ。デザイナーには建築や家具のデザインなどを手掛ける佐藤ナオキ氏を起用している。

 モトローラ製「M702iS」は折りたたみ時の厚さが14.9mmと,FOMA端末として最薄の筐体が特徴だ。また,7シリーズとしては初めて国際ローミング・サービス「WORLD WING」のW-CDMAローミングに対応した。同じくモトローラ製の「M702iG」ではW-CDMAに加えてGSM,GPRSネットワークにも対応する。

 シャープ製「SH702iS」は7シリーズで最大の2.4インチ型液晶パネルを搭載した。筐体側面のボタンを押すと液晶パネルのコントラストを下げて覗き見を防ぐ「プライベートフィルタ」機能を備えている。

 三菱電機製「D702iF」は女性が持つことを想定した製品設計を採った。ファッション・デザイナーの幾田桃子氏がデザインした丸みのある筐体は,女性が手に持ったときの美しさを追求したものという。MEMOキーを押すと着信メロディを再生して着信を装う機能も搭載した。「長話につかまりそうなときや夜道で不安なときなどに有効」(NTTドコモ広報)という。

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「P702iD」はP701iDに続いてデザイナーに佐藤卓氏を迎えた。筐体を透過して背面で光る「ヒカリドロップス」を今回も採用,より滑らかな表現を可能にしたという。また,通話中の雰囲気を分析して通話直後に45通りのFlashアニメーションと14パターンのイルミネーションでその雰囲気を表現する「Feel*Talk」機能を盛り込んだ。