【ESEC】Freescale社とWind River社,DLNA対応ホーム・サーバーの開発環境を提供
米Freescale Semiconductor, Inc.,米Wind River Systems, Inc.,デジオンの3社は,「DLNA」対応機器の開発を容易にする開発環境の提供で協力することを発表した。DLNAは,家庭内ネットワークにおける機器間の相互接続を推進する団体である米Digital Living Network Alliance(DLNA)が策定した設計ガイドラインである。Freescale社の組み込み機器向けマイクロプロセサを搭載した評価ボード,Wind River社のLinux OSおよび統合開発環境「Workbench」,デジオンのDLNA対応ミドルウエア「DiXiM」を組み合わせて提供する。
第1弾として,DLNAが規定する「DMS(digital media server)」に対応する機器の開発環境を提供する。HDDに格納した映像や音楽などのデータを,別の機器にネットワークで伝送する,いわゆる「ホーム・サーバー」端末を想定する。Freescale社の評価ボード「MPC8349E-mITX」に,Wind River社の「General Purpose Platform, Linux Edition」とDiXiMを組み合わせた。この評価ボードは米国で2006年4月に発表したもので,通信機器向けマイクロプロセサ「PowerQUICC II Proファミリ」の「MPC8349E」を搭載する。MPC8349Eは,PowerPCアーキテクチャのCPUコア「e300」のほか,2チャネルのGビットEthernetコントローラ回路,2チャネルのPCIインタフェース回路などを集積するマイクロプロセサであり,CPUコアの最大動作周波数は667MHzである。複数の機器に同時にコンテンツを伝送することがあるホーム・サーバーには,GビットEthernetコントローラ回路を内蔵するPowerQUICC II Proが適切であると考えた。
Freescale社は2006年4月に,MPC8349E-mITXに米Mediabolic, Inc.のDLNA対応ミドルウエアを組み合わせた「Media Server-in-a-Box」を発表済みである。今回デジオンのミドルウエアを組み合わせたのは,「国内の機器メーカーに対するサポートがしやすい」(フリースケール)からである。
HDTVのMPEG-2 TSを4本同時に伝送
2006年6月28〜30日の「第9回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」でFreescale社はMPC8349E-mITXを使い,符号化速度が20Mビット/秒のMPEG-2 TSを4本,Serial ATAで接続したHDDから読み出し,DLNAの「DMP(digital media player)」に対応する機器に同時に伝送するデモを見せた。このときの「CPUコアの負荷率は10〜15%であり,コンテンツ保護技術などに対応するために演算量が増えても余裕を持って対応できる」(フリースケール)。












