電子情報技術産業協会(JEITA)は,2006年3月までの民生用電子機器の出荷実績を「民生用電子機器データ集 2006年版」にまとめた。2005年(暦年)の民生用電子機器の国内出荷金額は対前年比7.0%増の2兆5423億円だった。カー・ナビゲーション・システムの順調な成長や,ハード・ディスク装置(HDD)やフラッシュ・メモリを内蔵する携帯型音楽プレーヤの市場形成などが寄与している。減少が続いていた音声機器の出荷金額は同13.3%増の2378億円とプラスに転じた。


↑民生用電子機器の出荷金額(単位:億円)

↑HDD/フラッシュ・メモリ内蔵の携帯型音楽プレーヤの出荷実績(2005年4月~2006年3月)

 カラー・テレビは,出荷台数は2000年をピークに減少を続けているものの,薄型テレビの割合が拡大しているため,出荷金額は伸長している。DVD機器(録画機,再生機,携帯型,据置型の合計)の出荷台数は統計史上初めて前年実績を下回った。HDD内蔵型DVD録画機の出荷台数はほぼ前年並みを維持したが,再生機などの出荷が落ち込んだ。


↑DVD機器の出荷台数(3月締め年度ベース,単位:万台)