ダクト排気風力発電装置 D-FLOW MILL
ダクト排気風力発電装置 D-FLOW MILL
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風速と発電量の関係
風速と発電量の関係
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 建築設備を手掛けるテクノ菱和は,小型風力発電装置メーカーのウインドパワーらと共同で,工場の排気を利用して発電する「ダクト排気風力発電装置 D-FLOW MILL」を開発した。風速10m/sの排気で150W程度の電力を発電できる。発電した電力は,照明や表示灯,防犯用センサなどに用いることを想定している。2006年10月ころから,風力発電装置とコントローラ,2次電池を合わせて70万円で販売する。年間100台の出荷を見込む。

 工場の排気で発電するアイデアは従来からあったが,低風速域で発電効率が悪い,設置が不適切だと排気設備の消費電力が増えるなどの課題があって普及には至っていないという。テクノ菱和らは,個々の排気設備の風速や排気口径に合わせて効率の高い発電機と変速機構を設計することで,普及を目指す。排気は風速が一定のため発電量を推定しやすく,2次電池の容量を必要最小限に設定できる。

 風力発電装置の外形寸法は360mm×400mm×700mm。風車の直径は排気口の大きさで変わるが,標準で1200mmである。100W程度の発電が見込める風速8m/s以上の排気設備に設置することを推奨している。