加速度センサーの価格が急激に下がっている。携帯電話機という大市場が見えてきたことで,参入が相次ぎ,競争が激化しているためである。センサー各社は,低コスト化技術を競って開発している。そうした中で,競合とは一味違う技術で低コスト化を勝ち抜こうとするベンチャーがある。

 7月6日から開催する「MEMSソリューション 2006」では,米MEMSIC,Inc. President & CEOのYang Zhao氏が,同社独自の構造による加速度センサー技術について講演する。この構造では,加速度センサーのコストを劇的に下げられ,機械的なスイッチ並みの水準に低減できる。

 熱検知方式を使い,標準CMOSで1チップ化する。極めて高信頼である。さらに,機械的なスイッチによる従来の動き検知のみならず,他のさまざまな機能の統合も可能になる。複数のセンサーを統合して,高度な信号処理を実現するシステムを低コストかつ小型に実現できる。

 「動き」はわれわれの日常にある。この講演では,日常のあらゆるシーンに「動きセンサー」を使うことを可能にした技術,そしてわれわれの取り組みによって可能になったさまざまな応用例を紹介する。