日立製作所と東芝,ルネサス テクノロジの3社は,検討を進めてきた独立の半導体ファウンドリの事業化を断念,これを正式発表した。3社が出資して2006年1月に設立した先端プロセス半導体ファウンドリ企画は,2006年6月末で解散する。

 発表資料には,検討の結果,以下の2つの結論を得たことが示されている。
(1)65nmの半導体製造に関しては,国内外の半導体ビジネスの状況等を考慮し,事業化を見送ること。
(2)45nm以降の半導体製造技術に関して,国際競争力強化の観点から,当該プロセス技術の半導体各社間での互換性向上の必要性を踏まえ,各社の設計資産が有効に再利用されるよう,プロセス技術の一定レベルの標準化を目指すことが望ましいこと。


 企画会社の出資比率は,日立製作所が50.1%,東芝が33.4%,ルネサス テクノロジが16.5%(Tech-On!関連記事)。事業化する場合には新たな出資者を募るが,事業化しない場合には企画会社を解散する予定だった。