台湾Wistron NeWeb Corp.は,GSMとIEEE802.11bのデュアル・モード機「GW1」を「COMPUTEX TAIPEI2006」に出展した。こうした機種の公表は世界初という。同社は携帯電話機メーカーなどとODM契約を締結し,2006年中に欧州市場に向けて量産出荷する考えだ。
今回のGW1は「自社開発品で,製造も自社グループの工場で行う」(説明員)。同社はAcerグループに属する台湾Wistron Corp.の関連企業。Wistron社のノート・パソコン用製造ラインを,携帯電話機向けに転用する。ODM納入価格の目安は明かさなかったが,「3G端末ではないから,そこそこの値段に抑える必要があるだろう」(説明員)とした。
OSには「Mobile-Linux」を使うという。このOSを開発した組織やバージョンは確認できなかった。MP3形式の音楽ファイルの再生機能や,インスタント・メッセンジャー機能,Javaのアプリケーション・ソフトウエアの実行環境も備える。
Wistron NeWeb社は,「2006年中にW-CDMAとIEEE802.11bのデュアル・モード機の量産出荷を始められるように準備中」(説明員)である。