ボーダフォンの2005年度決算(2005年4月~2006年3月)は大幅な減益となった。売上高は対前年度比0.2%減の1兆4676億円と前年度並みを維持したが,営業利益は同51.7%減の763億円,当期純利益は同69.5%減の495億円と落ち込んだ。減益について同社は,販売促進費や顧客維持費用の増加,電気通信事業収入の減少などを理由に挙げている。

 携帯電話の契約数の純増は前年度の約9割増となる16万9200件だった。2005年11月に導入した「LOVE定額」などの新たな料金プランの提供がユーザー獲得につながった。ただし,ARPU(契約者1人あたりの平均収入)は前年度に比べて4.2%低下して5890円となった。

 2005年3月末時点の第3世代サービス(3G)の契約数は303万7600件である。年間で212万400件増加し,全契約数に占める3Gの契約数の割合も,前年度末の6.1%に対して20.0%へ上昇した。

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