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【人とくるま展】日産、出力とトルクを高めたFF車用の新VQエンジン

2006/05/29 20:45
林 達彦=日経Automotive Technology
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 日産自動車は2006年5月24〜26日にパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2006」において、FF車用3.5L・V6・DOHCの新「VQ35」エンジンを展示した。可変吸気システムや連続可変バルブタイミングシステム(VTC)の改良により、出力・トルクともに高めている。北米で2006年秋に発売する新型「Altima」に搭載する。

 FR車用の新VQエンジンは、主要部品の80%を新設計するなど、新エンジンといってもよいぐらいの改良を受けているが、FF車用はそこまで大規模な変更はしていない。FR車用は高回転化と出力向上のために、シリンダブロックのデッキ高さを8.4mm高めて、コンロッドも長くした。さらに、シリンダブロック下部を別体として、はしご状のベアリングキャップを兼ねさせた構造としている。また、吸排気系も改善して、スロットルバルブを二つ設けたほか、等長の排気マニホールドも採用した。

 これに対し、FF車用はシリンダブロックは一体型の従来タイプで、シリンダブロック下部に直接オイルパンが付く。ただし、低速から高速まで出力とトルクを高めるように、可変吸気システムとVTCを改良した。

 これまでは可変吸気システムの切替弁が1個だったため、高速域で吸気抵抗が増えていた。そこで、3気筒ごとに切替弁を1個ずつ設けて高速域での抵抗を減らしている。また、二つの弁を片側ずつ制御することで、低速域、高速域だけでなく、中速域にもトルクの山を作れるようになったという。

 吸気カムシャフトに取り付けたVTCは作動角が従来35度だったものを45度まで拡大し、より高出力化を図りながら、低中速トルクを確保した。摩擦低減技術では、FR車にも採用したDLCコーティングを用いたバルブリフタを搭載している。

 新型Altimaでは、2本出しの排気管を持つこともあり、背圧を従来のVQエンジンに比べて50%低減し、最高出力は198kW(265hp)以上/6000rpm、最大トルクは346N・m/4400rpmとなる見込み。

 新エンジンは6速MTまたはCVTと組み合わせる。CVTは応答性を高めたのが特徴。電子制御ユニットの演算能力を強化し、シフト操作を素早くできるようにしたほか、運転条件に合わせたシフト線図を多く持ちきめ細かく制御している。上り坂や下り坂といった運転状況のほか、経済走行や通常走行、スポーツ走行といった走行スタイルに対応するため、700種類のアルゴリズムをプログラムしたという。

図◎FF車用3.5L・V6・DOHCの新「VQ35」エンジン
図◎FF車用3.5L・V6・DOHCの新「VQ35」エンジン
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