電子情報技術産業協会(JEITA)は,2006年4月の民生用電子機器の国内出荷金額が前年同期を10.8%上回る2144億円だったと発表した。

 映像機器の出荷金額は対前年同期比15.7%増の1333億円だった。液晶テレビの出荷台数が対前年同期比24.4%増の39万8000台,PDPテレビは同76.6%増の6万1000台と,引き続き薄型テレビが好調だ。4カ月続けて前年割れとなっていたハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダも4月は対前年同期比14.3%増の27万3000台を出荷した。一方,CRTテレビは同53.1%減の18万台,VTRは同49.9%減の5万3000台と,前年実績の約1/2まで落ち込んでいる。


テレビの出荷比率(台数ベース,左が2005年4月,右が2006年4月)

 音声機器の出荷金額は対前年同期比10.3%減の213億円だった。CDやMD,据置型オーディオで市場の縮小が続いている。HDDやフラッシュ・メモリを内蔵する携帯型音楽プレーヤの出荷台数は56万4000台だった(JEITAは2006年1月より携帯型音楽プレーヤの出荷台数を公表しているため,前年比はない)。

 車載機器の出荷金額は対前年同期比9.7%増の598億円で,23カ月続けて前年実績を上回っている。HDD内蔵型カーナビの出荷台数が前年実績を88.7%上回る17万6000台と好調だった。車載DVD機器も対前年同期比14.0%増の2万台を出荷した。