上端と下端にある黒い模様を認識する
上端と下端にある黒い模様を認識する
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想定する遊び方の例
想定する遊び方の例
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 ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースでは,画像認識技術を応用したPS3用の対戦型カード・ゲーム「THE EYE OF JUDGEMENT」の実演を行っている。同ゲームは,SCEが2006年5月8日に開いた報道関係者向け発表会で披露した。キャラクタが描かれたカードをテーブルに置くと,カメラがそれを撮影しPS3が画像認識する。それによって個々のカードに対応したキャラクタをリアルタイムに生成し,画面に映ったカードの上にあたかもいるように合成して出力する。カードを近づけるとキャラクタ同士が対戦する趣向だ。

 発表会での実演では,カードに描かれたキャラクタを認識しているように見えたが,実際にはカードの縁にバーコードのような役割を果たす模様が印されており,これを読み取っていた。「絵柄の認識ができないわけではないが,照明などの環境に認識結果が左右されやすいのでバーコードにした」(説明員)という。模様は短辺側の2カ所にありそれぞれ12ビットの情報を表現する。誤り訂正用の情報も持たせるため,24ビットのうちすべてを正味のデータとして利用しているわけではないという。カードにはこのほか,座標の目安とするために,三角のマークが四つ印してある。認識に用いるカメラはVGA相当の画素数を持ったもの。1フレームごとに認識しているという。


カードを使った対戦の様子 動画●カードを使った対戦の様子。 各カードに付いているひもは盗難防止のためのもの。
動画動画(MPEG,約1.6Mバイト)