ゲーム関連の大型イベントElectric Entertainment Expo(E3)が米国ロサンゼルスで始まった。
オリンピックで水泳競技に使うプールに換算して40個分に相当する54万平方フィートの会場に400社以上が出展した。会場でゲーム・タイトルの実演などに使われている薄型ディスプレイの数は5800台以上という。展示会場が開く11時前には,会場の駐車場はほぼ満杯。歩いて10分近くかかる場所にある一般の駐車場から会場に向かう参加者で人波ができるほどだった。
Wiiのコーナーは3時間待ち
参加者でごった返す会場でも人の多さで際立っていたのは,ソニー・コンピュータエンタテインメントと任天堂のブース。2006年後半にそれぞれ発売を予定する「プレイステーション 3」と「Wii」に一足先に触れてみようとする参加者の熱気で,満ち溢れていた。圧巻は,任天堂が設けたWiiの体験コーナー。順番待ちの参加者でブースをぐるりと取り囲む長蛇の列ができた。12時の時点で最後尾は3時間待ちだった。
SCEはPS3の開発機材を重ねたラックを何台も持ち込んで実演に使った。コントローラを手にしてタイトルの完成度を確かめる参加者と,それを見守る参加者で,満員電車並みの混み具合だった。PS3そのものは,アクリルのショーケースに入れた筐体の展示だけだった。