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 ソニーは,2006年度中にデジタル一眼レフ・カメラ用交換レンズを最低20本発売する方針だ。「一眼レフカメラは,レンズとアクセサリーを含めたシステム全体が一つの商品です。2,3本の交換レンズとボディーを出しただけでは,とても一眼レフカメラの文化とは呼べません。私たちは,この夏の発売後初年度で,交換レンズ20本以上をご提供していくことを計画しています」(同社のコミットメント)。

 ソニーは,2006年夏にデジタル一眼レフの初号機を発売することを目指している(関連記事)。ほぼ同時期にデジタル一眼レフ機の発売を目指す松下電器産業は,交換レンズのロードマップをまだ明かしていない(関連記事)。

 ただ,新規開発にこだわる松下電器産業と比べて,ソニーが発売する交換レンズは,新規開発品の割合が小さいかもしれない。ソニーがコニカミノルタと一眼レフ機の共同開発に着手したのは,2005年7月である。新規開発に充てられる時間は決して多くない。このため,コニカミノルタが従来販売していた製品が含まれる可能性がある。コニカミノルタは従来,24本の交換レンズを販売していた(交換レンズ一覧)。

 ソニーは,投入を予定する交換レンズの仕様について「現時点では明かせない」(同社 広報センター)としている。なお,ソニーにはコニカミノルタでカメラ関連事業に携わっていた200人が,2006年4月に入社している。このうち一部の人材は,デジタル一眼レフ機や周辺製品の開発を担う。またソニーは,コニカミノルタが正式には「Aマウント」と呼んでいた交換レンズ接続規格を,国内での愛称だった「αマウント」に改称している。