BREWのロードマップ
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 「現在開発中の次世代BREWでは,アプリケーションだけでなく,携帯電話機の周辺装置のデバイス・ドライバも開発できる」。

 米QUALCOMM, Inc.の日本法人であるクアルコム ジャパン代表取締役社長の山田純氏は,携帯電話機向けアプリケーション・ソフトウエア開発者を対象とした会議「BREW JAPAN Conference 2006(主催はデジタルハリウッド)」で,次世代BREWの概要を紹介した。

 次世代BREWは,現行のBREW3.1に続く携帯電話機のソフトウエア・プラットフォームであり,山田氏によるとアーキテクチャを大きく変えることになるという。生体認証モジュールなどの外付け部品を携帯電話機に組み込むような場合,デバイス・ドライバの開発をQUALCOMM社ではなくサード・パーティが担うことで,携帯電話機の開発期間を短縮できることを期待する。山田氏は「ユーザー・インタフェースを持たない機器のドライバ・ソフトウエアまで取り込む」としており,携帯電話機を各種装置のリモコンのように使うような用途を想定しているようだ。

 次世代BREWの開発には1年くらいを要するとしており,QUALCOMM社の携帯電話機用チップセットに実装が始まるのは2007年くらいになるという。