米Microsoft Corp.と米QUALCOMM Inc.は,次世代のスマートフォン開発に向けたプラットフォームに関して提携した( ニュースリリース)。

 Microsoft社のOSである「Windows Mobile」を,QUALCOMM社の携帯電話機向けチップセット「MSM」シリーズと組み合わせたプラットフォームを携帯電話機メーカー向けに提供する。米国では米Palm社の「Treo 650」などのスマートフォンが人気を集めているが,こうした高機能機種の開発を狙う機器メーカーへの採用を目指す。

 QUALCOMM社が高機能機種向けに開発した,デュアル・コア構成のマイクロプロセサなどを使うチップセット「MSM7XXXシリーズ」で,Windows Mobileを実行する際の開発環境のサポートなどを含む。CDMA2000 1xEV-DOおよびUMTSのモデム機能を持ちながら,数百万画素のカメラ機能や,3次元グラフィックスの描画,GPS機能を備える携帯電話機などでの利用を想定するという。QUALCOMM社は2006年後半までに,MSMチップセットでのWindows Mobile 5.0のサポートを進めるとしている。2007年には対応端末が市場に登場すると見込んでいる。