電子情報技術産業協会(JEITA)の発表によれば,2006年3月の民生用電子機器の国内出荷金額は対前年同期比9.3%増の2549億円だった。薄型テレビの出荷が好調で,8カ月続けて前年実績を上回った。

 映像機器の出荷金額は対前年同期比11.8%増の1606億円だった。PDPテレビの出荷台数が対前年同期比75.0%増の4万台,液晶テレビは同33.2%増の50万5000台と引き続き好調に推移している。一方,ハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダは同13.8%減の26万3000台と,4カ月連続で前年実績を下回った。減少率13.8%はこれまでで最大である。


図●HDD内蔵型DVDレコーダの出荷台数の推移(2005年1月~2006年3月)

 音声機器の出荷金額は対前年同期比9.4%減の158億円と,12カ月ぶりに前年割れとなった。MDプレーヤの出荷台数は対前年同期比72.4%減の6万3000台,CDプレーヤは同43.7%減の6万1000台と低迷が続いている。記録媒体にHDDやフラッシュ・メモリを用いる携帯型音楽プレーヤの出荷台数は30万1000台だった(JEITAは2006年1月より携帯型音楽プレーヤの出荷台数を公表しているため,前年比はない)。

 車載機器の出荷金額は対前年同期比8.9%増の785億円で,22カ月連続で対前年比プラスとなっている。HDD内蔵タイプのカー・ナビゲーション・システムが引き続き好調で,対前年同期比125.0%増の24万9000台を出荷した。