フィンランドNokia Corp.の2006年第1四半期(2006年1月~3月)の売上高は対前年同期比29%増の95億700万ユーロとなった。営業利益は同22%増の13億6700万ユーロである。携帯電話機の販売台数は7510万台で,前年同期から40%増加した。平均販売単価も直前四半期の99ユーロに対して103ユーロとなっている。世界市場シェア(Nokia社の推計)は直前四半期から1ポイント上昇して35%となった。

 携帯電話機の販売台数は全地域で前年同期を上回った。特に北米地域では対前年同期比95%増の840万台と大きく伸長している。携帯電話機事業の営業利益は前年同期を25%上回る10億8500万ユーロだった。この営業利益には,リストラ費用が減益要因として働いている。リストラは,三洋電機とのCDMA2000端末の製造・販売での協業に伴うもの(Tech-On!関連記事)

 Nokia社では2006年の携帯電話機の世界市場が前年から15%程度,成長するとみている(9億1400万台程度)。ただし,新興市場の広がりや競争の激化により,平均販売単価は下落すると予測する。同社は第2四半期(2006年4月~6月)も第1四半期と同等の市場シェアを維持する見通しという。

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