米Burst.com, Inc.は,米Apple Compuer, Inc.をストリーミング技術関連の特許侵害で,2006年4月17日に米国サンフランシスコの連邦地方裁判所に提訴した(発表資料)。Burst社は,Apple社の「iTunes Music Store」や「iTunes software」「iPod」「QuickTime」などの製品が特許を侵害していると主張する。該当する米国特許は,米国特許番号4,963,995,同5,995,705,同5,057,932,同5,164,839の4件。古いものは1988年に出願し,1990年に公開されている。

 Burst社によれば今回の提訴は,Apple社が2006年1月にBurst社の特許が無効であることの証明を裁判所に求めた行為に対するものという。また,Apple社は2002年にiPodとiTunesを製品化する際に,Burst社とのライセンス契約について合意を得られなかった経緯があるとする。Burst社はApple社に,ロイヤルティの支払いとさらなる特許侵害の禁止を要求している。

 Burst社はMicrosoft社とも係争していたが,2005年3月にMicrosoft社が特許のライセンス料としてBurst社に6000万米ドルを支払うことで和解した。

Burst社がApple社による侵害を主張する特許
Burst社がApple社による侵害を主張する特許
[画像のクリックで拡大表示]