NTTドコモが米国に設立したベンチャー・キャピタルであるDoCoMo Capital,Incは,モバイルWiMAX向けのチップ開発を手掛ける米Beceem Communications Inc.に出資する( DoCoMo Capital 社のホームページ)。出資額や時期などは明らかにしていない。

 DoCoMo Capital社はカリフォルニア州サンノゼに拠点を置き,シリコンバレーを中心とする米国のベンチャー企業への先行投資を業務としている。今回の投資に関して同社は,「モバイルWiMAXという技術への先行投資という意味が大きい」としており,今後NTTドコモとしてBeceem社のチップセットを採用していくかどうかなどは,未定という。

 Beceem社はシリコンバレーのベンチャー企業で,モバイルWiMAX向けチップセットの開発で注目されていた( Tech-On!の関連記事)。既にPCカード向けの参照デザインを見せているほか,韓国Samsung Electronics社などにチップセットをサンプル出荷しているという。米Intel Corp.の投資部門であるIntel Capital社も,Beceem社に出資している( Tech-On!の関連記事)。なおBeceem社の開発拠点は,米国とインドに設置されている。