図1 東芝のHD DVD再生機能付きAVノート・パソコン
図1 東芝のHD DVD再生機能付きAVノート・パソコン
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 東芝は,世界で初めてHD DVD再生機能を備えたノート・パソコン「Qosmio G30/697HS」を2006年5月中旬に発売する(ニュース・リリース)。店頭予想価格は40万円前後の見込み。

 ハードウエア構成からみると,同社が2006年1月に発表した地上デジタル・チューナー搭載機種「G30/596LS」に,HD DVD装置とHDMI端子を付加した機種と位置づけられる。HDMI端子をテレビにつなぐことで,HD DVDプレーヤーとしても使える。

 搭載するマイクロプロセサは,動作周波数が2GHzの「Intel Core Duo プロセッサーT2500」。グラフィックスLSIは「NVIDIA GeForce Go7600」である。HD DVDコンテンツの復号化は,Core DuoとGeForce双方の演算処理能力を活用したソフトウエア・デコードで実行しているもよう。

 採用したHD DVD装置は東芝サムスン ストレージ・テクノロジー(TSST)製で,HD DVDの再生とDVD/CDの記録再生を1枚の対物レンズで実現したものである(Tech-On!関連記事)。装置の厚さは12.7mm。HD DVDの再生機能のほか,いわゆる「スーパーマルチドライブ」と同等の機能を持つ。具体的には,DVD-RAM,DVD±RW,DVD±R,DVD±R DL,CD-R/RWの記録再生に対応する。

 地上デジタル放送用のテレビ・チューナーと,地上アナログ放送用のテレビ・チューナーを搭載しており,双方の番組を同時にHDDに録画できる。HDDの容量は240Gバイトである。ディスプレイは1920×1200画素の17型液晶パネルを用いた。外形寸法は406mm×295mm×53.5mmで,重さは約4.8kg。2次電池の駆動時間は約3時間である。