京セラの薄型機種
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こちらも京セラ
こちらも京セラ
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Motorola社の機種
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Pantech社のスライド型
Pantech社のスライド型
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Samsung社のUMTS端末。このほかSamsung社はCESで公開したのと同機種を出展した。なおLG社の出展した端末もCESで公開済みの機種という
Samsung社のUMTS端末。このほかSamsung社はCESで公開したのと同機種を出展した。なおLG社の出展した端末もCESで公開済みの機種という
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シャープの試作機。MediaFLOというボタンが設けられている
シャープの試作機。MediaFLOというボタンが設けられている
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 京セラ,韓国LG Electronics社,米Motorola社,韓国Pantech社,韓国Samsung Electronics社,シャープの6社は,CTIA Wireless 2006の会場で,米QUALCOMM社が推進する携帯機器向け動画配信仕様「MediaFLO」に対応する試作機を8機種公開した。このうち6機種は初公開となった。

 QUALCOMM社が会場のラスベガス周辺に設置した送信用アンテナからの電波を受信して,15~30フレーム/秒の動画を再生した。MediaFLOは米携帯電話事業者のVenison Wireless社が2006年末からのサービス開始を予定しており,各社ともこの時期にあわせて製品版を仕上げる狙い。

 8機種の試作機は,京セラが2台,Samsung社が2台公開し,残りは1台ずつである。このうち7台がCDMA2000方式で,残り1台はSamsung社のUMTS端末である( ニュースリリース)。京セラの2台,Motorola社,Pantech社,そしてシャープの試作機は今回のCTIAが初めての出展となった。

 京セラやMotorola社,シャープの端末は薄い折りたたみ型で,試作機とは思えないほどの出来栄えだった。MediaFLOの連続視聴可能な時間は,通常容量の2次電池利用時で2~3時間を確保するとしている。Motorola社は大ヒットしている薄型端末「RAZR」そのままのデザインに,MediaFLOの受信回路を下部に組み込む構成を採っていた。ただし我々が確認した試作機では2次電池を内蔵していなかった。CDMA2000方式の試作機は,QUALCOMM社の携帯電話機向けチップセット「MSM6500」を搭載し,Samsung社のUMTS方式の試作機のみ「MSM6280」を使っている。MediaFLOの受信回路には,いずれもQUALCOMM社の受信用チップセットを利用している。