t509
t509
[画像のクリックで拡大表示]
厚みが9.8mm
厚みが9.8mm
[画像のクリックで拡大表示]
UMA対応のt709
UMA対応のt709
[画像のクリックで拡大表示]
Samsung社の発表会で,薄型端末のラインナップ拡充をアピールする同社Mobile Communications,Sales and Marketing,Senior VPのPeter Skarzynski氏
Samsung社の発表会で,薄型端末のラインナップ拡充をアピールする同社Mobile Communications,Sales and Marketing,Senior VPのPeter Skarzynski氏
[画像のクリックで拡大表示]

 韓国Samsung Electronics社の米国法人であるSamsung Telecommunications America社は,厚さが9.8mmと薄いGSM/EDGE方式の携帯電話機「t509」を2006年第2四半期から米国で販売することを,CTIA Wireless 2006で発表,会場ブースに端末を出展した。

 外形寸法が116.8mm×46.5mm×9.8mmで,「米国市場では最も薄いバー・タイプの端末になる」(Samsung社)とする。このほかスライド型で厚みが15.4mmの「d807」も2006年第2四半期から発売する。同社は米国市場で,厚み14.5mmの折りたたみ型端末「a900」や同15.2mmの「t809」などを発売しているが,同市場で高い人気を集めるMotorola社のRAZRにならい,薄型端末のラインナップ拡充を急いでいるようだ。

 t509の重さは83.7g。176×220画素で6万5000色を表示できるTFT液晶パネルを備えるほか,VGA相当のカメラ機能,Bluetooth機能を備える。会場で展示した端末には,米通信事業者であるT-Mobile社のロゴが記されていた。

 Samsung社はこのほか,無線LAN機能を備えたGSM/GPRS方式の携帯電話機「t709」も同時に発表した。t709は,携帯電話網と無線LAN/VoIPを組み合わせたサービスの実用化に向けた業界仕様「UMA(Unlicensed Mobile Access)」に対応している。UMAでは,携帯電話網への接続と無線LANへの接続を自動的に変更するハンドオフ機能や,セキュリティ用ソフトウエア仕様を規定している。Samsung社は「米国市場向けの携帯電話機でUMA仕様に対応したのはこの機種が初めて」と主張している。今回のCTIA Wirelessでは,固定網と携帯網の融合に関する,いわゆるFMC(fixed mobile convergence)に関する話題が数多く出ており,UMA以外の方式にも注目が集まっているなど,大きなトピックになりつつある。