携帯機器に向けた地上デジタル・テレビ放送サービス「ワンセグ」の本放送が,2006年4月1日から始まった。東京・新宿で開催された記念イベントには,NHKと在京の民放5社のアナウンサーが「地上デジタル推進大使」として登場し,新サービスを街頭の人々にアピールした。

 ワンセグを視聴できる地域は当初,都市部などを中心に29都府県にとどまるが,2006年中には全国に広がる予定である。現時点の視聴地域や,その他の地域におけるサービス開始時期は,地上デジタル放送推進協議会(D-pa)のWWWサイトで確認できる(D-paのWWWサイト)。



6人のアナウンサーが「地上デジタル推進大使」として登場した。左から順に,島津有理子アナウンサー(NHK),馬場典子アナウンサー(日本テレビ),丸川珠代アナウンサー(テレビ朝日),竹内香苗アナウンサー(TBS),森本智子アナウンサー(テレビ東京),中村仁美アナウンサー(フジテレビ)である。

 放送業界にとってワンセグは,携帯電話業界や端末メーカーと連携を図りながら開発を進めてきた肝いりの放送サービス。3月31日には「東京タワー」に代わる新たな電波塔の建設方針が固まったが,放送業界はワンセグの視聴地域を十分に確保するために,新たな電波塔に対して600m級の高さを求めてきた経緯もある。

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