2006/03/23 21:46
中国における電機産業の集積地,深セン(ShenZhen)・東莞(Dongguan)地区。ここを取材で訪れる以上,電脳街「華強路」には行かなきゃ。そう考えて軽くインターネットで下調べ。そして実際に足を踏み入れてみた。
驚愕した。
「秋葉原みたいですよ」。そんな前評判では済まない。感覚的には,秋葉原の4倍〜5倍はあるのではないかという,とんでもない規模だった。台湾の電脳街「光華商場」とその周辺に行ったことがあるが,あちらは秋葉原よりも小規模だった。だから甘く見ていたわけでもないが正直,初めての華強路の訪問では圧倒されっぱなし。まともに取材できなかった。これには,売っている部品を買い集めれば,携帯電話機を自分で組み立てられそうなほど,品揃えが多様だったことも影響した。
華強路が栄えている一因として,ここが「常設展示会場」になっていることがある。香港を介して持ち込まれる輸入品や,深センや東莞で生産された多種多様な製品が店先に並ぶ。「少数作って,まず華強路に並べて反応を見る。これは,この辺のメーカーにとって一般的な業務だよ」(香港系EMS企業の幹部)。
さらに,修理業者に向けた中古の電子部品も多く販売されている。これは高くなったとはいえ,中国の人件費の水準が先進国に比べて大幅に低いためだ。壊れたセット(最終商品)から中古部品を取り出して修理した方が,新品の部品を使うよりも安く済む。
以下では写真を使って華強路を紹介したい。写真では活気を伝えきれないので,賽格電子市場の2階の様子を写した動画も用意した(mpeg形式,3.3Mバイト)。低画質だが,少しでも雰囲気を伝えられれば幸いである。
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賽格電子市場の2階のある店舗では,携帯電話機用プリント基板を販売。
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こちらも2階のある店舗。ずらりと並ぶFPGAなどは多くが中古品のようだ。写真右下には基板付きのFPGAがあった。
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賽格電子市場ではMP3プレーヤーなどの最終商品も売っているが,それは4階など上の階に集中している。「プロ向け」のビルだからだろう。
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あるビルの入口ではDELUXという地元メーカーのMP4プレーヤーが吊るされて売られていた。韓国や日本メーカーの製品よりも割安なためか,数分間で2台買われるなど,売れ行きは好調だった。
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大画面の薄型テレビは,ほとんど売っていない。ホームシアターの売り場に並ぶだけだった。
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携帯電話機用部品の専門ビル「深セン通信市場」の1店舗。この店舗はNokia社やSonyEricsson社製品の外装を扱っていた。
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こちらも深セン通信市場の店舗。携帯電話機用液晶パネル・モジュールを販売している。深セン通信市場に行けば,携帯電話機に必要な部品はすべて揃いそうな印象を持つほど,さまざまな部品が並んでいた。
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「深川市工業産品展示中心」の1階。LEDを使った懐中電灯やラジコンなどが並んでいた。
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「都会電子城」の1階。1階〜4階は電子部品の販売店,それよりも上の階は部品商社などのオフィス兼倉庫が入居している。
大槻 智洋=日経エレクトロニクス