Intel社の受付
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 「インフラの整備が遅れている」
 バンガロールについて多くの方にこう指摘されました。IT企業が集結し,毎年多くのエンジニアを採用しているこの地では,人口の急速な増加に道路や公共施設の整備が追いついていないのです。確かに,渋滞はひどいです。15kmほどしか離れていない取材先に行くにも1時間はみておく必要があります。クルマやオートリクシャ(3輪タクシー),バイクが滞留しているため,道路付近の空気は排ガスでとても汚れています。

 渋滞をなんとか抜け郊外に進むと,広々とした土地が現れます。大手IT企業の多くは,こうした地域に進出しています。Wipro社,Motorola社,Intel社などのオフィスに訪問したのですが,いずれも「ここはシリコンバレーか」と思うほど広大で手入れが行き届いた敷地にありました。敷地内では,学生のように若いエンジニアたちが闊歩しています。

 中でも印象的だったのはIntel社のキャンパスでした。遠くから見ただけでそれがIntel社のビルであることが分かりました。白と青を基調にした外観の配色が,米国サンタクララにあるIntel社のビルと同じだったからです。中に入ってみると内装やドアなどもまったく同じでした。全世界に散らばる多くのエンジニアが連携する上で,コーポレート・アイデンティティの統一は重要なのでしょう。案内してくれたエンジニアいわく「copy exactly」なのだとか。半導体製造工場のラインだけではないんですね。

Motorola社のカフェテリア
Motorola社のカフェテリア
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Wipro社のキャンパス
Wipro社のキャンパス
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米国本社にそっくりなIntel社の外観
米国本社にそっくりなIntel社の外観
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