到着は午前11時。晴天でした
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空港内にもSamsung社のテレビが
空港内にもSamsung社のテレビが
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出口にはLG社の看板も
出口にはLG社の看板も
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空港を出て街へ
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Pantechの看板も目立ちます
Pantechの看板も目立ちます
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 むあっとした熱気,深い緑,空の青——
 サンフランシスコから計14時間のフライトでやってきたサンパウロは,じっとりと湿気のある盛夏の様相でした。

「ここがブラジル…」
 なにしろ,ブラジルは初めて。というより南米への出張は今回が初めてです。何から何まで物珍しく,そこらじゅうでデジタル・カメラのシャッターを押しまくります。空がとにかく青くてきれいです。

 入国手続きはスムーズ。パスポートおよびビザのチェックも質問無しで通過しました。米国入国時には30~40分かかることもよくありますが,今回はわずか5分。ブラジル国民が熱狂の渦に包まれるというカーニバルのシーズンもちょうど終わり,観光目的で入国する旅行者の数が若干減った時期という理由もありそうです。

 手続きを待つ間に硬くなった首や肩を解していると,まず目に飛び込んできたのが韓国Samsung Electronics社の薄型テレビです。入国手続きの列を囲むように3台設置されています。出口へ向かうと,今度は韓国LG Electronics社の看板です。「韓国勢はブラジルでも元気いっぱいだよ」という取材先の言葉を思い返しながら,市内へ向かいました。

 市内へ向かう車の窓が,なぜか猛烈に分厚い。運転士のEdisonさんにうかがうと「防弾仕様」とのこと。白昼堂々,路上で拳銃を使う強盗を警戒しての措置です。天井にも鉄板を補強してあるとか。現地駐在員の方に後でうかがったところ,「夜のさびしい道なら,赤信号は止まらなくていいんです。止まっていると危険だから」という恐い話も。極端な例とは思いますが,場所によっては治安面での不安が十分には解消されていないところもあるようです。

 道沿いには,多数の看板が点々と立っています。ブラジル大手の携帯電話事業者のVIVO,そしてTIMの看板が目立ちます。これらにCLAROをあわせた3社が大きなシェアを握っています。今回の取材では,こうした現地携帯電話事業者に,急成長の続くブラジルの携帯電話市場の動向を聞くという大きなミッションもあります。

 次回はサンパウロ市内での取材の様子をお伝えします。