CeBIT開幕前日の会場の様子
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会場内の「Samsung Mobile」のブースでの設営の様子。
会場内の「Samsung Mobile」のブースでの設営の様子。
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 IT,通信,およびソフトウエアとサービスに関する展示会「CeBIT 2006」が,2006年3月9日~15日にドイツ・ハノーバー市で開催される。出展者数は,6262社と昨年の6270社からわずかに減った。開幕前日の8日は,小雪が舞う中,会場設営の人や車が慌しく行き交った。

 国別では,地元ドイツが2957社と最多。2番めに多いのが台湾で,711社。3位の中国(香港を除く)の412社を大きく引き離した。会場でもあちこちで「Taiwan」コーナーが目立ち,中国語が飛び交っている。以下,韓国(229社),米国(198社),英国(189社)と続く。日本からの出展は,24社と非常に少ない。

 一番の話題は,米Microsoft Corp.のドイツ法人が9日に予定している発表会。小型情報端末「Origami」について発表するのではないかとの噂でもちきりだ。米Intel Corp.が3月7日に発表した「Ultra Mobile PC」との関係も注目される。韓国LG.Philips LCD Co., Ltd.が出展する100インチ型液晶パネルも参加者の関心を集めそうである(Tech-On!の関連記事)。

 そのほかのモバイル機器でも話題が多い。米Apple Computer社の音楽プレーヤ「iPod」の人気をあてこんだ,音楽プレーヤの機能を搭載した携帯電話機が目立ちそうである。また,欧州で「サッカーのワールドカップまでに」(ドイツDeutsche Telekom AG)サービスが始まる見込みのデジタル放送「Digital Multimedia Broadcast via Handheld(DVB-H)」対応携帯電話機も発表が相次ぐ見通しだ。さらには,多機能のスマートフォンの出展も少なくない。特に,Microsoft社のOS「Windows Mobile 5.0」を搭載したPDA(携帯情報機器)やスマートフォンを,台湾BenQ Corp.の子会社でドイツに本社を置く BenQ Mobile社やドイツFujitsu Siemens Computers社などが出展する。無線LANやGPS受信機能,Bluetooth version 2を搭載し,Skypeにも対応するなど非常に多くの機能を盛り込んだ。韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.の8Gバイトのハード・ディスク装置(HDD)を備えたスマートフォンなども目が離せない。