iPodの看板を発見
iPodの看板を発見
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 ニューデリーからクルマで東に進むこと約1時間。荒野の中に突如ビルが立ち並ぶ一角が現れます。ハイテク企業が集まるノイダの街です。ここでソフトウエア開発を手がけるAcme Technologies社を訪問しました。日本メーカーの依頼を受けてコンパイラなどを開発しているほか,米Gracenote社のオーディオ・データから曲名を割り出すソフトウエアの開発などにも協力していたそうです。

 取材を終えて一緒に昼食をとっていると,「数週間前に,この近くにApple Storeができたんだよ」とびっくりする発言が。ハイテク企業が多いからといって,いくらなんでもApple社はここには出店しないのでは・・・。百聞は一見にしかず,ということで昼食を終えると連れて行ってもらいました。

 いかにもインドらしい混沌とした町並みのメインストリートを進むと,ありましたその店が。外観からはApple Storeの雰囲気が確かににじみでています。でも看板は「iStore」でした。さらに,よくよく見てみると「Authorized Reseller」との文字が。つまり,Apple社の認定を受けた地元小売業者の店舗のようです。

 インドでは,外国資本の企業が直営の小売店を出すことが禁じられていました。ところが2006年1月から,単一ブランドを扱う店舗であれば,外国資本に51%までの出資を認めるようになったそうです。というわけで,Apple社が本物の「Apple Store」をインドにオープンするのもひょっとしたらそう遠くない将来かもしれません。

残念ながら中を見る時間はありませんでした
残念ながら中を見る時間はありませんでした
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