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パソコンがFOMAの電界強度測定器に

2006/03/01 20:52
宇野 麻由子=日経エレクトロニクス
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「簡単電測 Standard Edition」の画面。下部の測定値は携帯電話機から取得したデータ,変換値は電界強度に置き換えた値(dBm)を示す。
「簡単電測 Standard Edition」の画面。下部の測定値は携帯電話機から取得したデータ,変換値は電界強度に置き換えた値(dBm)を示す。
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 ソフトウエア開発などを行うソフトクリエイトは,携帯電話機とパソコンを使って基地局からの電波の受信感度を測定する電界強度測定用ソフトウエア「簡単電測 Standard Edition」を発売した(ニュース・リリース)。NTTドコモの第3世代携帯電話サービス「FOMA」を用いた組み込み用通信モジュールの開発に向ける。価格はパソコン1台あたり3万円(税別)で,データ転送速度と電界強度の測定機能を持つ。

 通常の携帯電話機は,電波の受信状況をアンテナの図柄で5段階に表示するものが多い。機種により詳細は異なるが,携帯電話機は内部で電界強度を75段階ほどに判別しており,今回のソフトウエアではそのデータを利用する。F902iなどの一般に使われているFOMA用携帯電話機とパソコンをFOMA用のUSBケーブルで接続して使用する。携帯電話機で電界強度を測定したい地点での電波を受信し,電界強度をパソコンに表示したり,データとして保存したりできる。

 組み込み用の携帯電話モジュールは,例えば在庫管理機能を持った自動販売機やタクシーなどのクレジット決済用端末,山中の天気観測装置などに使用されており,用途によって設置場所での電界強度は大きく異なる。そのため,アンテナの受信感度といった基本仕様の決定や,そのモジュールを使う使用条件の指定のために,想定される使用状況下での電界強度を調べる必要がある。従来は,300万円〜1000万円ほどのアンテナやスペクトラム・アナライザなどといった測定機器を使って電界強度を測定するか,民生用の携帯電話機に表示される受信状況(アンテナのマーク)から大体の様子を予測するといった方法がほとんどだった。前者の場合は設備や人件費などのコストがかさみ,後者では部品性能などのオーバーヘッドが大きくなるといった課題があった。

 ソフトクリエイトは,NTTドコモが携帯電話モジュールを組み込んだ機器に向けて提供するサービスを従来の「DoPa」からFOMAに移行するのに伴って市場がさらに拡大すると予測しており,容易に電界強度を測定できる機器への需要が高まると考えて今回のソフトウエアを開発した。

 測定に利用できる携帯電話機はFOMA900i,901i,901iS,902i,700i,701i,702iの各シリーズとアダプタなど。計測には,測定するFOMA用携帯電話機(端末),計測用のパソコン,携帯電話機とパソコンを接続するFOMA用USBケーブルが必要。また,データ転送速度を計測する際にはUIMが必要となる。オプションで測定場所の情報を地図上に記録する機能を用意した。「簡単電測 地図ビューア」やGPSユニット,地図ソフトを用いる。

 2006年8月頃には高機能版となる「簡単電測 Professional Edition」の発売を予定しているが,詳細は明らかにしていない。

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