米DisplaySearch社は,2005年第4四半期における液晶テレビの出荷状況を発表した。出荷台数は前年同期比137%増の約860万台で,2005年通期の出荷台数は約2120万台となった。

 液晶テレビにおける大きな変化は,画面寸法の大型化である。37インチ型以上の出荷台数は前期比で148%増となる100万台を超え,全体に占める割合も前期の8%から12%に上昇した。

 大型品に対する需要増を追い風にしたのが,ソニーである。2005年度第4四半期は出荷台数,出荷金額ともに初めてトップ・シェアに躍り出た。出荷台数は前期比164%増となり,シェアは9%から15%に上昇した。前年同期の出荷台数のシェアは4位だった。第7世代のガラス基板を利用する「S−LCD」の立ち上がりにより,40インチ型台の製品の品揃えが拡充したことが奏効した。