Motorola社CEOのEdward Zander氏
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「プラットフォーム型製品」と位置付ける「SLVR」
「プラットフォーム型製品」と位置付ける「SLVR」
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キーボード付きの「Q」
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画面スライド式の「Z」
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ペン入力式の「MING」
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デザインを重視した「PEBL」
デザインを重視した「PEBL」
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 「2005年は『RAZR』の年だった。2006年は——」。米Motorola, Inc.は,「3GSM World Congress 2006」に合わせて開催したプライベート・イベントで,2006年に発売する携帯電話機の新機種を披露した。同社が2004年に発表した薄型携帯電話機RAZRの販売が好調なことを受け,自信に満ち溢れた発表会だった。端末部門トップのRon Gorriques氏は「2005年は端末の台数シェアが2.9ポイント上昇」「欧州の2005年第4四半期の出荷台数のうちRAZRが5.1%を占有」など,市場の評価を裏付ける数字を次々と紹介した。

 同社が2006年に中心に据える機種が,キャンディー・バー(ストレート)型の「SLVR」である。基本機能は共通とし,ユーザーの嗜好に合わせて「iTunes」「PoC(push-to-talk over cellular)」「iモード」などの機能を追加した機種を用意する。これにより,多種多様なユーザーの嗜好や地域別の要求に対応していく。同社は「プラットホーム型製品」と呼ぶ。

 キーボード入力を好むユーザー層に向けて用意したのが「Q」。名称は,キーボード配置の「QWERTY」に由来するものだという。このほか,大画面液晶パネルが上下にスライドする「Z」,OSとしてLinuxを採用した手書き入力が可能な「MING」,デザインを重視した黒い石を思わせる丸みを帯びた端末「PEBL」,英国の通信事業者のBT社の新サービス構想「BT Fusion」向けに無線LAN機能を搭載した「A910」,NTTドコモと共同開発した高速データ通信対応のHSDPA端末などを次々と披露した。

 同社がSLVRに続くプラットホーム型製品として位置づけるのが「SCPL」である。今回は名称に加えて「ユーザーにより豊かな体験を提供できるもの」と案内するにとどめ,外観および機能の詳細は明らかにしなかった。