携帯機器で地上デジタル放送を受信するためのICに関する発表も相次いだ。3日目に開催された「Mobile TV」の技術セッションでは,欧州発の規格である「DVB-H」,米QUALCOMM Inc.が推進する「MediaFLO」,韓国の地上波利用の「T-DMB」および衛星利用の「S-DMB」,さらに衛星利用の「DBS」向けのIC技術が発表された。なかでもDVB-H向けは,米Broadcom社,韓国Samsung Electronics社,米Microtune社からあわせて3件の発表があった。これら3社の発表したICはいずれも,欧州やアジアのみならず北米での利用も想定し,UHF帯(470MHz~890MHz)およびL-Band(1400MHz~1800MHz)のデュアル・バンド受信に対応している。「DVB-Hは世界の幅広い地域で利用される」(Microtune社)との期待から,各社ともマルチバンド対応を整えている。
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