「2006年中に37型以上はすべてフルHDへ」,シャープがフルHD液晶テレビを拡充
シャープは,45型と37型のフルHD(1920×1080画素)液晶テレビ4機種を追加した。同社は,今後も大型フルHD液晶テレビ製品群の強化・拡充に力を入れる。現在,同社が国内で販売している37型以上の液晶テレビ全体に占めるフルHD品の比率は35%だが,2006年末にはこれを「100%にする」(同社取締役AVシステム事業本部長の奥田隆司氏)と言う。
今回の液晶テレビに搭載したパネルはいずれも,暗室コントラストを従来の800:1から1200:1へ高めると同時に,明室コントラストを従来の350:1から550:1に向上させている。さらに,1ドットを二つのセルに分割して,セル単位で階調表現を制御する「マルチ画素」技術を採用し,上下・左右176度の広視野角を実現したとする。
暗室コントラストの向上に関しては,特に「新開発のカラー・フィルタによる寄与が大きい」(同社AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム第一事業部 副事業部長 兼 第一技術部長の西原通陽氏)と言う。同社は,今回採用した液晶テレビの色再現範囲を拡大するための「4波長バックライト」の発光スペクトルに最適化させたカラー・フィルタを新たに開発し,導入した。従来のカラー・フィルタに比べて光漏れを低減できるため,暗室コントラストの向上につながるとする。顔料などのカラー・フィルタ構成材料を見直すことで,光透過率を落とすことなく,不要な光漏れを低減できるようになった。こうした性能に加えて,特性バラつきの少ない安定生産が可能な材料の開発に成功したことが,「今回の製品化に結び付いた」(西原氏)と言う。
明室コントラストの向上については,反射防止の特性改善によって実現できたとする。カラー・フィルタ表面だけではなく,偏光板やガラス基板の表面などからの反射も抑える工夫を施したことで,従来比1.5倍の高コントラスト化が可能になったという。













