2005年のテレビ出荷台数(単位:千台)
 電子情報技術産業協会(JEITA)は,2005年12月の民生用電子機器の国内出荷金額が対前年同期比7.2%増の3519億円だったと発表した。2005年通期(2005年1月~12月)では対前年比6.9%増の2兆5404億円で,4年連続で前年実績を上回った。

 映像機器の国内出荷金額は対前年同期比5.6%増の2538億円,通期では対前年比5.8%増の1兆6008億円となった。12月も薄型テレビは引き続き好調で,特にPDPテレビは対前年同期比60.9%増の8万9000台を出荷した。液晶テレビの出荷台数も同48.4%増の66万7000台と伸びている。

 一方で,DVD機器は,ハード・ディスク装置(HDD)内蔵型DVDレコーダを含めて,軒並み前年割れとなった。薄型テレビやデジタル・カメラと並んで「新・三種の神器」と呼ばれたDVDレコーダだが,通期でも対前年比4.1%増(HDD内蔵型で12.1%増)にとどまっている。


HDD内蔵型DVDレコーダの出荷台数の推移(2004年7月~2005年12月)

音声機器の出荷金額が6年ぶりにプラス

 音声機器の国内出荷金額は対前年同期比21.3%増の391億円だった。記録媒体にフラッシュ・メモリやHDDを用いる携帯型音楽プレーヤが牽引して,6カ月連続で2ケタの成長率を示している。通期でも対前年比13.3%増の2378億円と,6年ぶりに前年比プラスに転じた。

 車載機器の国内出荷金額は対前年同期比6.2%増の589億円,通期では対前年比7.5%増の7019億円だった。カー・ナビゲーション・システムの出荷台数は通期で対前年比15.7%増の405万6000台となった。HDDを内蔵するタイプや通信機能を備えるタイプが売り上げを伸ばしている。車載DVD機器も通期で32.3%増の21万4000台を出荷した。