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エアコンを空気力学で省エネに,シャープが新型エアコンを発売

2006/01/23 21:56
宇野 麻由子=日経エレクトロニクス
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図1 奥行きが目立たないよう,側面と前面のパネルが一体となったデザインを採用した。
図1 奥行きが目立たないよう,側面と前面のパネルが一体となったデザインを採用した。
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 シャープは空気力学に着目することで,省エネルギー性を高めた家庭用エアコン「AY-T40SX」などを2006年2月20日より順次発売する(図1,ニュース・リリース)。基準条件下で運転した際の1年間の消費電力量に相当する期間消費電力量は1336kWh,冷暖房で平均したCOP(エネルギー消費効率=冷・暖房能力/消費電力)は5.41で,2006年1月23日現在,業界最高としている。

 今回の製品は,本体の奥行きが300mmと大きい。従来の薄型品からいわば「厚型」へと方向転換した理由は省エネにある。近年,省エネは大きな社会課題となっており,シャープでもすべての製品で「省エネNo.1」を目指している。エアコンの省エネを検討した場合,従来重視されていた「コンプレッサと熱交換器による省エネが限界に近づいている」(同社 電化システム事業本部 電化商品開発センター 第一開発室 主任研究員の大塚雅生氏)上に,同社はコンプレッサと熱交換器を自社生産していないため,独自の技術を導入するのは難しいという問題がある。そこで目をつけたのが気流制御だ(図2)。今回の製品では,空気力学の観点から空気の吸い込み面積を同社従来品に比べて15%大きくし,吹き出し口の風路を部分によって30%あるいは80%長くすることで空気抵抗を減らした。その結果,ファンの消費電力を低減できたという。特に,今回の製品では,高速気流を主な対象とする空気力学の考え方を重視したとしている。

 そのほかの主な機能として,同社の除菌イオン発生装置を使った除菌イオン機能とフィルタの自動クリーナを追加した。除菌イオン運転のみの電気代は1カ月で360円としている。自動クリーナには掃除機技術を応用した回転型ブラシを採用している。ブラシが移動して汚れをかき取り,排気ファンを使って屋外へ排出する。オープン価格で,同社による実売想定価格は冷房定格能力4.0kWの「AY-T40SX」が24万円,「AY-T40SV」が22万円,同2.8kWの「AY-T28SX」が22万円,「AY-T28SV」が20万円である。

図2 吹き出し口に関する工夫は3点ある。1つは損失の低減した点。ルーバーと呼ばれる羽板で分けられた風には,下方向に吹き出す風路のものは風速が小さく,上方向のものは大きいという特徴がある。そのため,風速に合わせて,風速が小さい風路は短く,風速が大きい風路は長くというように風路の最適化を図った。この結果,吹き出し口で風がすぐに拡散して損失となってしまうという状態を避けることができた。もう1つは,ファンを補助するために風圧を利用した点。風速の大きい上方向の風路の断面積を徐々に大きくしている。風のエネルギー保存則に従い,吹き出す風の運動エネルギーを風圧に変換することでファンの負荷を低減できる。もう1つが気流の到達距離を10mと長くした点である。風の流れが壁に沿う性質を利用し,気流が天井伝い,あるいは壁・床伝いに部屋に広がるような吹き出し口の形状を採用した。広いLDKにも対応できるとする。
図2 吹き出し口に関する工夫は3点ある。1つは損失の低減した点。ルーバーと呼ばれる羽板で分けられた風には,下方向に吹き出す風路のものは風速が小さく,上方向のものは大きいという特徴がある。そのため,風速に合わせて,風速が小さい風路は短く,風速が大きい風路は長くというように風路の最適化を図った。この結果,吹き出し口で風がすぐに拡散して損失となってしまうという状態を避けることができた。もう1つは,ファンを補助するために風圧を利用した点。風速の大きい上方向の風路の断面積を徐々に大きくしている。風のエネルギー保存則に従い,吹き出す風の運動エネルギーを風圧に変換することでファンの負荷を低減できる。もう1つが気流の到達距離を10mと長くした点である。風の流れが壁に沿う性質を利用し,気流が天井伝い,あるいは壁・床伝いに部屋に広がるような吹き出し口の形状を採用した。広いLDKにも対応できるとする。
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