米Motorola, Inc.は,2005年第4四半期(2005年10月~12月)の決算報告の中で,携帯電話機の販売台数が過去最高の4470万台に達したと発表した(発表資料)。前年同期からは約4割の増加となり,市場シェアも3.1ポイント拡大して19.0%となった。

 携帯電話機の好調について同社は,動画再生や音楽再生機能を備えた端末の需要が旺盛だったと説明する。同社は第4四半期に市場シェアを欧州で5ポイント以上,アジア地域(韓国,台湾,中国,日本,香港)で4ポイント以上,拡大し,それぞれ市場シェア第2位につけた。中東やアフリカ,インド,東南アジアなどの新興市場においても4ポイント以上,拡大した。一方で北米市場,南米市場での市場シェア首位を堅持している。

 同社全体の売上高は対前年同期比18%増でこちらも過去最高の104億3300万米ドル,営業利益は同72%増の17億4900万米ドルとなった。2005年通期でも携帯電話機の出荷台数が対前年比40%増の1億4600万台,売上高が対前年比18%増の368億4300万米ドルに達し,いずれも過去最高となっている。

 2006年第1四半期(2006年1月~3月)の売上高は93億~95億米ドルになる見通し。1株当たり利益は0.27~0.29米ドルを見込んでいる。なお,2005年第1四半期の売上高は81億6100万米ドル,1株当たり利益は0.28米ドルだった。

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