「リスモ」のキャラクタを紹介するKDDIの高橋誠氏
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記者会見にはKDDIのCMキャラクターとして起用されている仲間由紀恵さんが登場
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 KDDIは,携帯電話機を軸に音楽配信事業を強化する。2006年1月19日に新しい音楽配信事業の概要と,対応する携帯電話機7機種を発表した(発表資料)。

 同社が始めるサービスの名称は「au LISTEN MOBILE SERVICE」(略称はLISMO=リスモ) で,2006年1月下旬から始める。同サービスは,人と人のコミュニケーションを意識した「au Music Player」と,携帯電話機とパソコンとの連係を意識した「au Music Port」の2つで構成する。

 前者のau Music Playerでは,対応機種同士で音楽のプレイリストを交換したり,音楽を媒介にしたコミュニケーション・サービス「うたとも」を利用したりできる。うたともは,視聴中の楽曲に関連する曲を表示したり,その曲を聴いたほかの視聴者のコメントやプロフィールを見ることができる。インターネット上のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のようなサービスで,こうした関連情報をきっかけにして音楽ダウンロードなどの利用が広がることを狙う。

 後者のau Music Port対応のパソコン向けソフトウエアでは,携帯電話機にダウンロードした「着うたフル」コンテンツのパソコンへの取り込みや,インターネット経由の楽曲の配信や管理,CDからのリッピングができるようになる。専用ソフトウエアでは,このほかにも携帯電話機で撮影した写真の管理や電話帳管理などもできるようになる。KDDIは,パソコン向けの音楽配信サイト「DUOMUSIC STORE (デュオミュージック ストア)」を2006年4月に開設する。現在,音楽レーベルと交渉中であり,サービス開始時の楽曲数は未定である。

 リスモで使われる音楽圧縮方式は,HE-AAC(high-efficiency advanced audio coding)。MPEG-4 AAC(AAC)の拡張仕様であり,AACやMP3に比べて圧縮効率が高いのが特徴。KDDIは,着うたフルでもHE-AACを採用していた(Tech-On!の関連記事)。