英Loc8tor Ltd.の忘れ物探知機「loc8tor」
英Loc8tor Ltd.の忘れ物探知機「loc8tor」
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画面上の線と音で忘れ物のある方向を示す
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 「2006 Internatinal CESで展示してみて,反響の大きさに驚きました。例えばここに取材に来たテレビ局のカメラマンが言うには,彼は数千ドルもするレンズをどこかに置き忘れたことがあったらしいんです。あのときにこれがあれば良かったって,真剣に残念がってくれましたよ」(ブースの説明員)。

 英Loc8tor Ltd.がCESで展示した製品「Loc8tor」はユニークだ。ユーザーは無くしたくないものに,あらかじめ小さなタグを付けておく。これでもう大丈夫。万一見あたらなくなったときには,探知機を取り出して見つけ出せばよい。ユーザーが探知機を色々な方向に向けると,ディスプレイに映し出された線や,探知機が発する音が変わる。線が長くなり,音が高くなる方向に,目指すものはある。この製品には,置き忘れ警告機能もある。このモードを使うと,タグを付けたものをうっかり置き去りにしようとしたとき,探知機が振動と音で知らせてくれる。

子どもの安全確保にも

 無くしたカギやサイフ,携帯電話機などを探すだけでなく,子供が勝手にどこかへ行こうとしたときに警告するといった使い方も想定している。1つの探知機に,最大24個までのタグを登録できる。2.4GHz帯の無線を利用し,タグと探知機が100m程度離れていても動作するという。タグに入れた電池は約9カ月持つとした。外形寸法は,タグが19.5×30.5×8.5mm3,探知機は53×105×16mm3。「今後は機器メーカーと話し合って,携帯電話機やデジタル・カメラにタグの機能を組み込みたい」(説明員)。

 まずは英国で2006年3月に売り出す。米国や日本での発売時期は未定である。価格は,2つのタグが標準添付されている製品が99米ドル。4つのタグが付属し,警告機能を利用できるものが169米ドルという。