Sigma Designs社の復号化LSI「SMP8634」
Sigma Designs社の復号化LSI「SMP8634」
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Philips Electronics社製のBlu-ray Discプレーヤの試作機を使った実演。SMP8634を搭載している。
Philips Electronics社製のBlu-ray Discプレーヤの試作機を使った実演。SMP8634を搭載している。
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 米Sigma Designs, Inc.は,H.264VC-1,MPEG-2方式によるHDTV映像の復号化LSI「SMP8634」を,「2006 International CES」で公開した。Blu-ray DiscプレーヤやHD DVDプレーヤなどに向けたもので,2005年12月から量産出荷を始めている。2006年5月にパイオニアが出荷するBlu-ray Discプレーヤが同チップを採用していることが明らかになっている(Tech-On!の関連記事1Sigma Designs社の発表資料)。このほかCESの会場近くに同社が用意した展示場では,SMP8634を搭載したオランダRoyal Philips Electronics社製のBlu-ray Discプレーヤを使って,HDTV信号を再生する実演を披露していた。

 Sigma Designs社は2005年のCESで,SMP8634の前身となる復号化LSI「SMP8630」を出展した。これと基本機能は変わらないものの,次世代光ディスク装置により適用しやすくしたという。さらに光ファイバ回線によるIP網経由でHDTVコンテンツをテレビ向けに配信する,いわゆるIPTVサービスのセットトップ・ボックス(STB)でも利用可能とした。既に米Scientific-Atlanta, Inc.製のSTBに採用されており,IPTVサービスに展開しているという。

 今回のCESでは,米Broadcom Corp.も次世代光ディスク向け復号化LSIの最新版を公開している(Tech-On!の関連記事2)。Broadcom社のLSIは,東芝がHD DVDプレーヤに採用しているという(発表資料)。