出展した試作機
出展した試作機
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 韓国Samsung Advanced Institute of Technology(SAIT)は,ZigBeeの無線通信機能を搭載した携帯電話機を試作,CESの会場に出展した。ZigBee用送受信モジュールを,筐体の背面に実装した。ZigBeeを搭載した携帯電話機は,既に韓国Pantech&Curitel社も試作している。

 ZigBeeの近距離の無線通信機能を使って,半径100m程度の範囲内のユーザー同士をローカル接続し,ゲームなどの用途に使うことを想定する。「ZigBeeの近距離無線通信機能を使って,携帯電話機のユーザーをメッシュ型に接続し,シューティング・ゲームなどができると思う。韓国のユーザーはオンライン・ゲームが好きだが,比較的近距離のユーザーとの間でのゲームにも興味を持つと考えている」(SAITの説明員)。

 Samsung社はZigBeeの送受信用ICを製品化するほか,送受信モジュールの開発も手掛けている。こうしたZigBee関連事業の拡大を狙い,用途開拓を進めているという。「ZigBee用チップの市場規模はまだまだ小さい。我々の期待の1/10程度だ。携帯電話機などに搭載することで,できればBluetooth並みの出荷量を狙いたい」(SAITの説明員)。