Blu-ray Discプレーヤを紹介するPhilips社のRudy Provoost氏
Blu-ray Discプレーヤを紹介するPhilips社のRudy Provoost氏
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Philips社のProvost氏(左)とBuena Vista社のChapek氏(右)
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「Ambilight Full Surround」対応の薄型テレビ製品
「Ambilight Full Surround」対応の薄型テレビ製品
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 「2006 International CES」開幕前日の記者会見で,オランダPhilips Consumer Electronics社のCEOであるRudy Provoost氏は,Blu-ray Discプレーヤ「BDP 9000」を2006年後半に発売すると語った。ただし価格については,「他社と競争できる価格」としただけで,それ以上のコメントを避けた。Philips社は,Blu-ray Disc対応のパソコン向け光ディスク装置「TripleWriter(型番はSPD7000)」も同じ時期に発売する計画である(Word形式の発表資料その1)。TripleWriterは2倍速でデータを書き込める。

 この発表会でPhilips社は,米The Walt Disney Companyと戦略的な関係を結んだことを強調し,Disney社傘下の米Buena Vista Home Entertainment社のPresidentのBob Chapek氏を壇上に招いた。Chapek氏は,同社がBlu-ray Discで提供するコンテンツは,対話機能やインターネット接続機能が売り物であることを強調した。例えば,テーマ・パークのDisney Worldからストリーミング方式で生中継するイベントと,Blu-ray Discで提供するコンテンツが連携するといったことが可能になるという(Tech-On関連記事)。同氏は他のイベントでも同様な意見を表明していた。なお,Philips社とDisney社はBlu-ray Disc以外にも協力できる分野を検討中という。

 このほかPhilips社は,薄型テレビの筐体の周囲から映像にあわせた色の光を発する「Ambilight」機能を拡張した。同社によると2005年に米国市場でAmbilight機能に対応した薄型テレビの出荷台数は,対前年比5倍に増えたという。同社が出荷した42インチ型や50インチ型の薄型テレビのうち,約50%がAmbilight機能を備えているとした。今までAmbilightはテレビの側面だけから光を発していたが,側面に加えて上側も光る「Ambilight Surround」機能や,周囲の4辺すべてが光る「Ambilight Full Surround」機能を追加した(Word形式の発表資料その2)。Ambilight Full Surroundは,光を反射するためにディスプレイの背面にスピーカを含む白い台を備える。Abilight SurroundとAmbilight Full Surroundをそれぞれ利用した薄型テレビは2006年7月に発売する予定である。