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 仏Thomson S.A.は「2006 International CES」の正式開催に先立って開催した報道機関向けの発表会で「HD DVD」に対応したプレーヤを発売予定であることを明らかにした。同社はBlu-ray Disc陣営にも加盟していて「基本的な立場は中立」としているが,Blu-ray Discの再生専用媒体に対応するプレーヤの製品化計画については「具体的には言えない段階」とした。

 型番は「HDV5000」である。価格は東芝が発表した2機種のうち低価格なほうと同じ499米ドルとする(関連記事1)。なお,この製品は当初,東芝からOEM供給を受けたものになる。

 この価格で利益が出るのかを聞いたところ,次のような答えが返ってきた。「利益がどうなるかは,どのくらいの数のプレーヤを出荷できるかによって決まる。今回の価格はアグレッシブに決めた。今やDVDプレーヤは50米ドル程度,DVDレコーダでも200米ドル以下で買える時代だ。そうした時代に『HDTVになって画質が上がったから1000米ドル以上します』と言っても消費者に買ってはもらえないだろう」(同社)。