東芝は,HD DVDプレーヤの発売を2006年の年明け以降に延期することを明らかにした。次世代光ディスク向け著作権保護技術「AACS」のライセンス開始が遅れているためという。

 同社は,既にHD DVDプレーヤの開発を終了しており,量産体制も整備済みであるという。年末商戦という好機を逃す結果となり,同社は改めて最適な発売時期を検討する。

 AACSの規格策定・ライセンス管理団体であるAACS LAの中では,既に著作権保護技術仕様を巡る議論の大枠は決着し,今は詳細を詰めている段階のもよう。ライセンスの供与開始は年明けにずれ込む可能性が高い。