ロンドン,ヒューストン,シンガポールに拠点を持つICIS-LOR社の世界DRAM価格調査によると,アジアのスポット市場における256MバイトDIMM(Dual Inline Memory Module)の2005年11月18日までの30日間(10月20日~11月18日)移動平均価格は,PC2100が20.05米ドル,PC2700は39.23米ドルになった。同様に512MバイトDIMMは,PC2100が38.18米ドル,PC2700が39.23米ドル,PC3200が38.91米ドルだった。前週(11月11日までの30日間移動平均)と比べると,256MバイトDIMMのPC2100は-3.75%,PC2700は-2.84%,512MバイトのPC2100は-3.93%,PC2700は-2.84%,PC3200は-3.48%だった。

 DIMMの2005年11月18日までの30日間移動平均スポット価格は,アジアと欧州で下落した。2005年11月末はDRAM在庫放出で日次価格がさらに下がり,12月のDRAM需要にはあまり期待できない状況だ。需要増加を期待できるとしても,2006年1月末の中国旧正月向けくらいである。

 2005年11月17日にドイツInfineon Technologies AGが,メモリ事業の分社化を2006年7月に実施すると発表した(Tech-On!関連記事)。しかし,分社時期が半年以上も先であることから市場には影響が出ていない。



表●DRAM代表品種の2005年11月18日までの30日間(10月20日~11月18日)移動平均価格(ICIS-LOR社調べ)
品種 地域 30日間移動
平均価格
(米ドル)
対前週比(注)
512MバイトDIMM
(PC3200)

北米

44.20 0.00%

欧州

40.64 -1.97%

アジア

38.91 -3.48%
注)対前週比は2005年10月13日~11月11日の30日間移動平均価格との比。

地域別のDIMM(512Mバイト品,PC3200)価格の推移(~2005年11月18日,ICIS-LOR社調べ)