米Atmel Corp.は,DVDの次世代の光ディスク規格である「Blu-ray Disc」「HD DVD」の両方に対応し,しかもDVDやCD世代の光ディスクにも対応できる信号処理LSIを開発した。2006年2月5日~9日に米国サンフランシスコで開催される「ISSCC 2006」で発表する(講演番号 14.7)。全フォーマット対応をうたう信号処理LSIの開発は業界で初めて。 開発したLSIには,アナログ・フロントエンド回路,PRMLリード・チャネル回路,ディスク・コントローラ回路,サーボ制御回路,2つのCPUコアなどを集積した。設計ルールは0.13μm。チップ面積は62mm2で,アナログ回路の規模は64万トランジスタ,デジタル回路の規模は230万ゲートである。
規格分裂が続けば両対応は必須?
光ディスク装置用の信号処理LSIは,記録型DVD装置向けLSIがたどってきた道を見ても明らかなように,基本的にすべての規格に対応する方向で開発が進む。次世代光ディスクについても,例えば松下電器産業がBlu-ray Disc,DVD,CDのすべての媒体規格に対応する信号処理LSIの外販を発表している。次世代光ディスク規格がBlu-ray DiscとHD DVDに分裂した状況が続けば,将来的には両規格に対応したLSIへの要求が高まることは必至である。今回の成果はその先例といえそうだ。この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
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