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パッシブ型で100mW/cm2を実現,ソニーがダイレクト・メタノール型燃料電池を試作

2005/11/28 00:01
狩集 浩志=日経エレクトロニクス
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図1 フラーレンを利用した電解質膜
図1 フラーレンを利用した電解質膜
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図2 フラーレン誘導体の構造モデル
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 ソニーは,フラーレン(C60)を利用した電解質膜で試作したダイレクト・メタノール型燃料電池(DMFC)を使い,室温下で最大出力100mW/cm2を達成した。試作したDMFCはパッシブ型で,メタノールや空気の供給にポンプやファンを使っていないという。

 電解質膜は,フラーレンの表面にプロトン(H+)伝導性を備える官能基を複数個(8個程度)放射状に結合させた「フラーレン誘導体」と,バインダとなる高分子膜を複合化することで,作製した(図1)。

 フラーレン誘導体の官能基には,スルホン酸基とフッ素系の部位「CF2CF2OCF2CF2SO3H」を結合したものを利用する。スルホン酸とフラーレンをフッ素系の部位で結合することで,約+200℃の耐熱性と化学的な安定性を確保した。

 メタノールの透過性については,官能基の先端部分は架橋し,溶解性や加水分解しにくい凝集体とした上で,バインダとなる高分子と複合化して緻密な膜に仕上げることで,DMFC用の電解質膜として代表的なパーフルオロスルホン酸系の高分子膜に比べて1/2〜1/5に抑えられるとしている。

 同社は2001年に水素を燃料とする燃料電池向けにフラーレンを利用する学会発表を行っていた(関連記事1関連記事2)。今回の内容については,2005年11月28日〜11月30日に開催される「第31回 固体イオニクス討論会」において,11月30日に講演を行う。

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