「ギャル社長」として有名なシホ有限会社 代表取締役社長の藤田志穂さんが香り通信を体験

試作した脈波データの解析装置
 NTTコミュニケーションズは2005年11月17日,インターネットを介して香りを配信するWWWサイト「香り通信ポータル」を開設した。同社は2005年5月にアロマ・セラピーの講座として「香り通信」サービスを販売していた(Tech-On!関連記事)。今回,従来は7万3500円と高価だった香り発生装置を半額程度に抑えて,広く一般向けに発売する。発売時期は2005年度中(2006年3月まで)を目指す。

 香り通信の用途としては,マンションやホテルなどで,各部屋へ朝は目が覚めるような香りを,夜はリラックスできる香りを配信するサービスを提供したり,一般企業や有名人のブランド広告として香りを調合して配信するサービスなどを想定している。個人向けには,アロマ・セラピーとしての楽しみ方のほかに,それぞれで調合した香りをアップロードするといったサービスも提供する。ポータル・サイトの利用料は,現在は無料。将来は会員制にする,香りのレシピごとに課金するなどの事業モデルも検討しているという。

 記者発表会では同時に,同社が「ゆらぎ通信」と呼ぶ実験コンテンツを公開した。パソコンに接続した脈波測定装置を使って指先の脈波を30秒間測定し,測定データをインターネット上のサーバで処理して,外部環境の変化への適応力などを測定するというもの。「自分でも意識しない自分の状態を知るのに有効。作業ミスの低減に役立てたり,相性診断に使うなどの用途を想定している」(同社広報)という。脈波を測定するセンサは市販品が使えるものの,データの解析装置は試作したばかり。「当社はハードウエアの開発は行わない。展示会でパートナー企業を募って,早期のサービス開始を目指す」(同)としている。