英Vodafone Groupは2005年11月15日,2005年4月~9月期の決算を発表した。日本法人(ボーダフォン)の業績については,ARPU(契約者1人あたりの平均収入)の低下によってサービス収入が前年同期比で5%減少したものの,そのほかの収入の増加により同0.4%増加した。1カ月あたりのARPUは,前年同期の6279円から今期は5983円となった。ARPUが減少した理由として同社は「高額利用顧客の減少」「第3世代方式(3G)対応の携帯電話機の不足」を挙げている。これを受ける形で同社は,割引サービスや端末の拡充を図っている。

 契約数の推移については非常に厳しい結果になった。6月~9月の4カ月については3万200件増加したものの,4月~9月を通じては4万9200件減少した。同時期に,KDDIは約116万件,NTTドコモは約108万件増やしている。

 解約率にも,ユーザー離れが顕著に表れた。今期の解約率(年率換算)は19.7%で,1カ月換算では約1.6%(単純に1/12として算出した場合)になる。1カ月ごとの解約率を発表しているKDDIは1.21%,NTTドコモは0.81%で,ここでも差がついた。