三菱マテリアル,環境負荷の小さい水系透明導電塗料の販売開始──透明導電膜の形成に利用可能
三菱マテリアルの電子材料事業カンパニーはこのほど,環境負荷を低減した水系透明導電塗料「TWU-1」の販売を開始した。同導電塗料は,ATO(アンチモンドープ酸化すず系導電性粉末)を水に分散して塗料としたもの。合成樹脂フィルム上に塗布すると,除電,帯電防止,粉塵吸着防止といった機能を持つ透明導電膜を形成できる。得られた透明導電フィルムは主に,ディスプレイ周辺材料や半導体周辺材料,包装材料として利用可能だ。なお,同透明導電塗料を開発したのは,三菱マテリアルの100%子会社であるジェムコ。
従来の透明導電塗料の中心は有機溶剤系だった。このため,VOC規制などの環境問題や作業環境などの点から,水系塗料の開発が望まれていた。もちろん,これまでにも水系塗料は開発されてきたが,導電性や膜強度などの点で十分ではなかったという。これに対して新しい透明導電塗料は,溶媒に水を用いた環境負荷の小さいUV硬化型塗料でありながら,従来の有機溶剤系導電性塗料に匹敵する塗膜特性を持つ。とりわけ,透明性は非常に高い。













