米ケーブルテレビ大手4社と米携帯電話サービス大手のSprint Nextel社は,2005年11月2日,ケーブルテレビと携帯電話を組み合わせた新規サービス開始に向け合弁会社を設立すると発表した(ニュースリリース)。
 
 ケーブルテレビ回線による現行サービス(テレビ番組の配信,高速インターネット,VoIPによる音声通話)に,携帯電話の音声通話や動画配信サービスなどを加える。対応携帯電話機の開発も進める。設立に加わるケーブルテレビ事業者は,米Comcast Corp.,米Time Warner Cable社,米Cox Communications社,米Advance/Newhouse Communications社。ケーブルテレビ4社で1億米ドル,Sprint Nextel社が1億米ドル出資し,2006年初頭にも設立する予定。

 Sprint Nextel社はケーブルテレビと携帯電話サービスの組み合わせ例として,1)ケーブルテレビ局の豊富なテレビ・コンテンツを携帯電話機で視聴できるようにする,2)携帯電話機の操作で家庭のHDD録画機などの予約設定を行う,3)家庭の録画機に蓄積した動画コンテンツを外出先の携帯電話機で視聴する,4)携帯電話機を使って,家庭のパソコンに届いた電子メールを確認したり,電話機に記録されたボイス・メールを確認する,といった用途を示した(ケーブルテレビと携帯電話を組み合わせた用途のデモ画面)。ケーブルテレビ利用料金と携帯電話利用料金を包含した割安のパック料金などを設定することも可能になる。「携帯電話と家庭の通話を無制限にするなど,新たな定額料金プランも策定できる」(Sprint Nextel社)という。